1stステージが始まる少し前にお店に到着すると、店内はナカナカの盛況ぶり。比較的若いベーシストを起用することも多い上野GH9での福田トリオ、今日はピアノトリオにはめずらしいエレクトリックベースです。どんなサウンドを聴かせてくれるのか楽しみです。
まずは、ミディアムテンポの曲で音あわせ。聴いているこちらも、浅瀬から徐々に水に馴染んでいくように、じわじわっといつのまにか福田ワールドに引き込まれてゆきます。
ドラムは2年以上レギュラーを勤めているセシル・モンロー。ちょっとしたピアノの変化にも、即座に応えるドラミングはさすがです。目を閉じて、音に意識を集中している時の表情は、まるで瞑想しているように穏やかなんですよ。
福田トリオ初登場のトオイダイスケさん。福田さん曰く「しっかり沈み込むベース」なんだそうです。一見物静かな印象ですが、内に秘めた炎を感じます。今日は、福田さんのオリジナルも沢山演奏されたのですが、「Don’t be silly」などの難曲にも淡々と、しかも熱く取り組む姿が印象的です。
これは店の入り口付近からステージを見たところ。客席のテーブルとこんなに近いんですよ。ドラムは遊びに来ていたスティーブ・ジャクソン氏。ドラムが代わるとトリオの印象もガラッと変わります。スティーブのドラムもセシルと同様に繊細ですが、セシルとは色合いが全く異なります。演奏は、彼の人柄を反映するように、包み込むような優しさに溢れていました。
トオイさんが持ってきた「Lost in the Stars 」を演奏している福田さん。「スティーブも僕も知らない曲を演ってみます。」ですって。いつになく真剣に譜面に見入ってますねぇ。(当たり前か。。。)
ベース以外はいつもの二人なのに、メンバーが一人入れ替わっただけで、同じ曲も違った横顔を見せるから不思議ですね。
ん~。Jazzっておもしろい。